乗務員(基礎・定期)講習を受講してきました

 

6月7日から9日に新たに乗務員となった2人に基礎講習、10日には定期講習があり本来2年に1回のところを毎年受講する民救メンバーですw

 

実は筆者のわたしは、以前この場で勤めていましてとても懐かしい思いでした。

救命に対し全力で向かう行政の救急隊と医師・看護師。
そういった患者様に1分1秒でも早く向き合っていただくために私たち民間救急が存在しています。以前も私は救急隊としてお世話になっておりましたが、こういった立場からお支えしていきたいと、改めて身の引き締まる思いを受けました!


と、個人事をつぶやく場ではありませんでしたねw

 

さて、前回の投稿でも記事にしましたが、今年は応急手当のガイドラインが2020版に改訂されまして、悩んだら迷わず心臓マッサージ!胸骨圧迫!といったメッセージが伝わる内容でした。


米国や欧州では、突然倒れた人の場に居合わせた人「バイスタンダー」の手当が非常に早く良質だと謳われております。

日本の救急車要請から到着までの時間は、およそ6分から8分を推移しています。しかしこのわずか6分の間に脳の細胞は死に始めます。

倒れた方に一番早く来る救急隊でさえ6分、つまり救急隊到着まで私たちバイスタンダーが何もしなければ救命の予後が悪いことがほとんど確定してしまいます。

 

まさにこの応急手当の根本である救命の4つの輪、皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、

1つが予防
2つ目は早期認識と通報
3つ目が一次救命処置
4つ目に二次救命処置

私たちバイスタンダーは2つ目と3つ目を繋ぐ役割、救急隊は3つ目からしか来てもらえないのです。

 

もしも目の前で倒れた人がいたら。

日本人は人の気持ちを読もうとする優しい心を持つ人種。

 (心臓マッサージ?でも違ったら痛がるかもしれないな。)
 (ちょっと前からふらふらしていたし、そっとしといてあげた方がいいかもしれない)
 (こんなの初めてだから自分がやるより他の人がやった方がこの人のためだと思う)

皆さんも少し共感できるのはないでしょうか。

 

でも冷静にもう救命の連鎖が始まっている!と思えたらきっと行動に移せるはずです。

なぜなら優しい心を持つ日本人だからです。

 

色々と記載しましたが、悩まずに、悩まないように、いち早い認識と心臓マッサージの重要性を謳っているんですね。

大丈夫です、もし寝ているだけの人なら大きな声でわかりますかー!肩をバンバン!ってしたら起きてくれます。

怒られても心配したことを伝えてみてください、その人も悪い気はしないはずです。



米国や欧州国のように倒れた人がいてもいち早く飛んでいくためには、頭のどこかにいつも救命処置を置いとかなければいけません。

自信がなくても人を呼んで助け合ってやればいいんです。

 

長々となってしまいましたが、消防や病院だけがこういった発信をしても限界があると思います。

今回講習を受けた私たちが何かを発信し、それを聞いてくれた人がまた何かを発信していってもらえれば嬉しく思います。